たかむくみき × 生理の貧困
でも、私にはリアルにその状況がわかりました。
分かりすぎて、辛かった。
なぜなら、私自身がまさに「生理の貧困」に苦しんだ経験があったからです。

当時、両親の事業が倒産。
バブルが弾けたあおりを受けたんです。
私は当時高校生。両親は家に帰れない日々が続いて私は7歳下の妹と家に残されました。
学費の滞納が続き、学校を除籍処分されそうになったので、
「私、保育士になりたいから絶対短大に行きたい。高校を辞めるわけにはいかない」
と学校に交渉。
部活とバイトをしながら登校することになりました。
一つのバイトだけでは到底妹と2人分の生活費、学費をまかなう事はできずいくつももバイトを掛け持ちしながらの生活でした。
生理用品というのは「節約対象」にしちゃうんですよね。
お腹が空くのは我慢できないけど、ナプキンの汚れは人に見せるわけでもないし、我慢しちゃうんです。
私は節約のため、ナプキンの上にトイレットペーパーを丸めて乗せて使っていました。
部活は陸上部で走りっぱなしだし、バイト中もこまめには代えられない。
ナプキンに直接経血を出せるなら逆戻りしにくいのですが、なんせその上に丸めたトイレットペーパーをかませているので湿って不快になっても、逆に時間が経って乾いて固くなっても、交換できないから、いつもかぶれていました。
振り返ると、生理は不快で嫌なものでしかなくて、「自分で自分を大切にする」「女性である自分を肯定する」という感覚を持てないまま大人になってしまったと思います。
私に出来ること
生理というのは、新しい命を育む素晴らしい体の仕組みです。
私は、腟コンディショニングトレーナーとして、女性が腟や腟周辺を大切にする方法を身につけることで、女性たちの「自己肯定感」を高めたいと思っています。
生理との出会い方も、もちろんその活動の範疇であり、とても大切なこと。
「汚い、不快、嫌なもの」ではなく、「自分と身体と向き合う大切な仕組み」として大切にしてほしいんです。
大切にすることで、「自分は大切な存在なんだ」と感じて生きていけるようになってほしいんです。
さまざまなアプローチはあると思いますが、選択肢はいくらでもあって良いと思います。
私は使い捨ての紙ナプキンに代わる「吸水ショーツ」というものがある事をもっと知ってもらい、取り入れてもらうために、今年から無償配布を行なってきました。
繰り返し洗って使えるので経済的ですし、「洗う」という行為で自分の身体と向き合うこともできます。

吸水ショーツとは、布ナプキンの様な吸水パッドと下着が一体化したもので、最近UNIQLOさんでも取り扱われている商品です。
吸水ショーツは繰り返し洗って何度も使え、使い捨てではないサステナブルなものです。
この吸水ショーツは生理の貧困にお悩みの方のニーズをより満たすことが出来ると思います。
みんながひとつに
今、「性」教育が生きる命の教育として「生」教育に変わりつつあります。
生きること、生きるためや命を大切にするためにも、身体だけでなく生理の貧困で受ける心のケアが必要だと思います。
本来抱く必要のない感情を生理のたびに抱いてしまう。
この現状を当事者だけではなく、周囲が認知をしてさり気なく手を差し伸べる。
そんな環境が当たり前の世の中になると良いですね。